箱庭療法はどこで受けられる?

「箱庭療法って気になるけど、どこで受けられるの?」そんなふうに思ったことはありませんか?箱庭療法は、自分の内側にある思いや感情を、小さな箱の中にそっと映し出す心理療法のひとつです。「話すのが苦手」「なんとなくモヤモヤする」というとき、無理に言葉にしなくても自分の気持ちを表現できる方法があったら、少し安心できますよね。今回は、そんな箱庭療法がどんな場所で受けられるのか、なぜ場所も大切にしているのか、その理由についてご紹介します。

箱庭療法を受けられる場所とは?

箱庭療法は、臨床心理士や公認心理士など、心理の専門家のもとで受けられるカウンセリング。。特別な道具や環境が必要なため、どこでも行えるわけではありませんが、意外と身近なところで取り入れられています。施設によって料金や内容などが異なりますので、気になる場所があれば「箱庭療法を受けたい」と気軽に問い合わせてみてくださいね。

医療機関(心療内科・精神科・小児科など)

心の不調やストレスを抱える方のために、心療内科や精神科、小児科などで箱庭療法を行うことがあります。医師や看護師、心理士などがチームで連携しながら、一人ひとりの状態に合わせた心理的サポートが行われるため、安心して取り組むことができますよ。

カウンセリングルーム

臨床心理士や公認心理士が在籍する、個人開業のカウンセリングルームや大学の付属施設などでも箱庭療法を受けられます。心の病気に限らず、「ちょっと話を聞いてほしい」「自分の気持ちを整理したい」といったときにも、気軽に利用できるのが特徴です。必要に応じて、医療機関と連携しながら心のケアをしてくれますよ。

学校(スクールカウンセラー)

子どもの情緒的な問題や発達支援の一環として、学校でも箱庭療法が取り入れられています。自分の気持ちや考えを言葉にするのが難しい子どもたちにとって、安心して自分を表現できる大切な場となっていますよ。

児童相談所・福祉施設

トラウマケアや発達支援のために、児童相談所や福祉施設でも箱庭療法が行われています。言葉にしづらい思いや心の奥深くにしまいこんだ感情を、ミニチュアや砂を使って無理なく表現できるようサポートされています。

高齢者施設・介護現場

認知機能の維持や情緒の安定を目的に、高齢者施設や介護現場でも箱庭療法が取り入れられています。砂やミニチュアに触れることで、懐かしい記憶や穏やかな気持ちを思い起こすきっかけになりますよ。

箱庭療法が大切にする「場の力」

箱庭療法は、ただミニチュアを並べるだけのものではありません。どんな空間で、どんな雰囲気のなかで行われるかがとても大切です。たとえば、周りの音や視線が気になったり、「どんなふうに並べたらいいんだろう」「こんな置き方をして変じゃないかな」と不安になったりしては、自分の気持ちに素直になるのは難しいですよね。箱庭療法は「こうしなければいけない」という決まりはなく、居心地のよい環境のなかでセラピストはそっと見守るだけ。作品を評価をしたり、無理に解釈したりすることもありません。

「初めての場所や人は緊張する…」という方も、かまえなくて大丈夫。無理に話す必要はありませんし、心の専門家がやさしく寄り添ってサポートしてくれます。箱庭療法は、言葉にできない思いと向き合い、自分自身を癒していくための安心できる空間ですよ。

まとめ

箱庭療法は、病院やカウンセリングルーム、学校、福祉施設など、皆さんの身近な場所で行われています。心の整理をするためだけでなく、ただその場所にいるだけでもなんだかホッとするーそんな”場の力”もあるからこそ、いろんな場面で活用されているんですね。「ちょっと気になるな」と思ったら、それがはじめの一歩。箱庭療法を通して自分の内面とやさしく向き合ってみませんか?

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