庭がなくてもハーブガーデンを愉しむ方法 ~ハーブの花もかわいい~
都市部のマンションやアパートに暮らしていると、自然と触れ合う機会や植物を育てる楽しみは、どうしても少なくなってしまいます。そんな方におすすめしたいのが、コンパクトなスペースでもできるハーブガーデンです。
ハーブはベランダや窓辺、小さなプランターなどでも十分に育ってくれるので、小さなスペースであっても、植物を育てる喜びを味わえます。そしてハーブは、見るだけでなく料理やお茶に使えるという実用性もあり、香りも豊かなので、その存在に気持ちがほっと癒されることでしょう。
このコラムでは、ハーブの花の魅力やハーブガーデンを気軽に楽しむコツについてご紹介していきます。
暮らしのちょっとした空間で愉しむ
ハーブの魅力は、なんと言ってもその丈夫さ、育てやすさにあります。庭のように大きなスペースがなくても、日当たりや風通しに気をつければコンパクトなスペースで十分育てられるのがいいところ。キッチンの窓辺やベランダの鉢植えはもちろん、小さな木箱や空き缶を再利用したミニプランターなどでも、大丈夫です。
最近では、室内用に作られたLEDライト付きのプランターもあるので、日当たりがしっかりと確保できない場所でもハーブガーデンを作れます。数種類のハーブを寄せ植えにすれば、コンパクトな上に見た目にも華やかになり、インテリアとしても楽しめるのでおすすめです。
ハーブの花の魅力
「ハーブの花」と聞いても、ピンとこない方もいるかもしれません。ハーブと言えば、グリーンの部分を料理などに用いるというイメージが強いせいもあるでしょう。実はハーブの花は、とてもかわいらしいものが多く、観賞用として楽しむのにも向いています。
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ラベンダー
細長い茎の先に紫色の可憐な花をつけます。心を落ちつかせる香りがあり、ドライフラワーやポプリとしても好まれます。
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チャイブ
ネギの仲間で、球状のぽんぽんのような可愛らしい花を咲かせます。
サラダに添えると華やかになる、エディブルフラワーです。
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タイム、オレガノ
どちらもシソ科のハーブで、香りも豊かです。ピンク色や白の小さな花を咲かせ、葉の色合いと相まって、見た目も華やかです。
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カモミール
カモミールティーとして有名な、キク科のハーブです。りんごのような香りを持ち、白い花びら、中心が黄色の小さく可憐な花をたくさん咲かせます。
ハーブを暮らしに取り入れる方法
「自宅にハーブガーデンを作ってみたいけれど、難しそう」と思われる方のために、これだけ守れば簡単に始められるというポイントを3つご紹介します。
- 小さな鉢から始める
いきなりたくさんのハーブを育てようと意気込みすぎず、小さな鉢に1つのハーブを植えるところからスタートしましょう。
おすすめはバジルやミント、ローズマリーなどです。育てやすく、そして日常的に使いやすいハーブを選ぶと、楽しみながら育てられます。
- 水やりと日光に気を配る
ハーブは基本的に乾燥気味に育てるため、毎日水をあげる必要はありません。土の表面をチェックして、乾いていたらたっぷりと水をあげます。
日光は十分に当たるよう、南向きから東向きの場所で育てるようにしましょう。
- 使って楽しむ
育てたハーブは、日常生活の中で活用しましょう。
ハーブティーにして香りを楽しむ、ちぎってサラダに加える、スープに加える。
育てたものを生活に取り入れて楽しむというサイクルが生まれると、自然と育てるハーブへの愛着も増し、より丁寧に育てよう、次は違うハーブを育ててみようという気持ちも生まれてきます。
まとめ
庭がなくても、ベランダや窓辺、キッチンなど、少しのスペースがあればハーブガーデンは始められます。自分の暮らしに合った形のハーブガーデンを、小さな鉢から始めてみませんか。ハーブはその豊かな香りだけではなく、花の可憐さも魅力のひとつです。タイムやミントの小さな花、ラベンダーの凛とした存在感、チャイブの可愛らしい丸い花など、主張しすぎることのない繊細な美しさが、暮らしにそっと彩りを添えてくれます。
忙しい日常の中で、季節の香りと彩りを届けてくれる自分だけのハーブガーデンは、日々の心と身体を整えてくれるでしょう。お茶や料理に使ったり、咲いた花は花瓶に飾ったりもできます。
ハーブの香りや花に触れる、そんな毎日の暮らしを楽しんでみませんか。