花贈りに役立つ<秋の花>の心理効果

誰かに花を贈るとき、わたしたちは「言葉にできない想い」を花に託して一緒に贈ることがあります。花はその姿形、色彩、そして香りによってわたしたちに心理的効果を与えてくれる存在です。「花を贈る」ということは、相手を想う心を形にすることでもありますね。

現代では忙しさの中で、気持ちを言葉にして伝える時間が少なくなっているかもしれません。しかし、誕生日や記念日、激励、感謝を伝えたいときなどに花を贈るのは、相手への思いを形にできるまたとないチャンスです。特に秋は空気が澄み、花々も落ち着いた美しさを持つ時期です。人々も感受性豊かになり、花を贈るにはぴったりの季節と言えるでしょう。

この記事では、そんな秋に花を贈るときの心理効果についてご紹介していきます。

秋の花を贈る意味

秋は実りの時期でもあります。春の花が「始まり」や「希望」を象徴しているならば、秋の花は「これまでの歩み」や「成熟」を象徴していると言えるでしょう。秋の花には独特の情緒があり、美しさと儚さを併せ持つ存在感のある花が多くあります。そんな秋の花を贈るのは、相手のこれまでの歩みへのねぎらいや感謝などを伝えることもできます。

秋に贈りたい代表的な花

コスモス

漢字で書くと「秋桜」、まさに秋を代表する花です。整った花姿は、心に安らぎを与えてくれます。優しく穏やかな気持ちにさせてくれるので、緊張をほぐしてリラックスしてもらいたい相手に贈るのがおすすめです。ピンクやオレンジ、白など花色のバリエーションもあるので、贈る相手に合わせた選び方もできます。

 

ダリア

存在感のある姿で、見る人に自信や活力を与えてくれます。努力を重ねた相手へのお祝いやねぎらい、また新たな挑戦をする人へ贈るのも喜ばれます。特に赤のダリアはエネルギーも強く、秋の落ち着いた雰囲気にもぴったりです。

 

リンドウ

深い青紫色の花が心をそっと鎮めてくれます。穏やかな印象を与える花姿と落ち着いた色合いは、年配の相手や目上の方への贈り物としても好まれ、贈る場面を選びません。心を癒す効果も高く、お見舞いのお花としてもふさわしい花です。

 

キク

仏花のイメージもありますが、日本では皇室の象徴でもあり古くから高貴な花として用いられています。一つの茎にたくさんの花をつけるスプレーマムは、モダンで明るい印象になるので、贈り物にも利用しやすいでしょう。香りにはリラックス効果もあり、心を落ち着かせてくれます。健康や長寿を祝う贈り物、家族への感謝などに選ぶのがおすすめです。

 

贈り方の工夫

アレンジメントで

秋は気温が安定しているため、花が長持ちします。花束も良いですが、アレンジメントであれば受け取った相手は花瓶に入れ替えることなく、そのまま楽しめます。手入れも簡単なため、忙しい相手にも喜ばれます。花器もかごや陶器、木製など好みに合わせて選べます。

 

タイミングを選んで

秋は「敬老の日」や「お彼岸」「勤労感謝の日」など、感謝を伝える機会が多い季節です。そんなタイミングに合わせてお花を贈るのも素敵です。でも、なにもない日に、あなただけのタイミングで花を贈ってみるのもおすすめです。思いがけない贈り物への喜びと、花とともに贈られる想いは、より一層印象深くなることでしょう。

まとめ

花を贈るとき、わたしたちは相手のことを考えながら、色や香りを見て花を選びます。そんなふうにして選ぶ時間は、贈る側のわたしたち自身の心までも豊かにしてくれます。選ぶ時間こそが、心を整えるセラピーのようなものと言えるでしょう。

そして秋の花は、季節の持つ独特の情緒とともに、贈る相手にさまざまな心理効果をもたらしてくれます。それぞれの花が持つ心理効果を意識しながら、大切な相手に秋の花を送ってみませんか。想いを込めた贈り物は、きっと相手の心を打ち、印象的な美しいギフトになります。