子どもが心を開く「ほめ方」
【目次】
・とにかくほめればいいの?
・当たり前にできたことをほめていますか?
・花育現場での「ほめ方」
とにかくほめればいいの?
「叱ってばかり、怒ってばかりの子育て」はなんとなく良くないことだとはわかるけど、
「どうほめたらいいかわからない」とおっしゃるお母さんたちも多いです。
とにかくほめればいいのだと、褒めてばかりいたら、子どもから「わざとらしい」「何か裏があるんでしょ」と言われてしまい、どうしていいかわからなくなったという声も聞きます。
今回は、子どもがたちまちやる気を出すほめ方についてお伝えします。
当たり前にできたことをほめていますか?
例えば、子どもが運動会で一番になったとき、展覧会で賞をもらった時、発表会で頑張った時など何か「特別な時」に子どもをほめることは良くやりますよね。
一方で、「食べる」「あいさつをする」「1人で身支度をする」と言った日々の日常の行動についてはどうでしょうか。
そんなことはできて当たり前で、褒めることなんて何もない、と思いますか?
例えば、朝、お子さんが起きるや否や、こんな言葉をかけていませんか?
「早く顔を洗いなさい」
「ご飯食べて!ほら!こぼしてる!」
「歯磨きしたの?」
「早くしなさい!遅刻するわよ!」
お子さんのためを思っての言葉がけだと思いますが、
本当はお子さんに大らかに接したいですよね。
叱ることに関しては、
・お箸の持ちかたが少し良くないだけで叱る
・声が小さいだけで叱る
・ご飯を少しこぼしただけで叱る
こんな風に小さなことでも叱ってしまうのに、
ほめることに関しては、
・テストで100点を取ったらほめる
・賞を取ったらほめる
・1位を取ったらほめる
こんな風に相当頑張らないとほめてもらえない。
例えば、
10歳の子に、「こぼさず食べられてすごいね」とほめても、子どもは逆にバカにされたように感じます。
また、とにかくほめればいいと、「すごーい!」を連呼していても、
子どもは本心から言っていないことを見抜きます。
そうではなく、健康に起きてくれたことに感謝します。
「◯◯ちゃんが元気に起きられたことがとても嬉しいの」
そんな風に「存在している」というそのことを母親から何度も承認してもらえた子どもはどう感じるでしょうか。
この積み重ねが「自己肯定感UP」に繋がると感じます。
花育現場での「ほめ方」
以上のように、花育の現場では、
子どもたちの想いを承認することに重きをおいています。
わかりやすくお伝えすると、
「上手・下手」で評価することは決してしません。
子どもたちが作った作品について発表する時、
花育インストラクターは、その子どもと同じ世界に入って、
同じものを見ようとし、感じることに努めます。
そうして、一つ一つの言葉や表現を受け止めていきます。
つまり、「すごいね!」とほめるのではなく、
「あなたはこんな気持ちで作ったんだね」と承認することをしています。
そうすると、子どもはとびきりの笑顔を見せながら、
夢中になって話をしてくれます。
このように、花育インストラクター養成講座では、
子どもの心の理解を深めながら、子どもへの接しかたもしっかりと学び実践していく講座になります。
あなたもそのスキルを身に付けて、子どもたちの心育てサポーターになりませんか?
監修・芙和せら(フラワーセラピー創始者)