クリスマスツリー、リースに使う花&グリーンたちの心理効果

クリスマスシーズンが近づくと、街は華やかなイルミネーションで彩られますよね。なかでもリースやツリーは、この時期ならではの特別な存在として、家々の玄関や部屋にも飾られ、この時期を彩り豊かに盛り上げてくれます。

ツリーやリースに用いられる花やグリーンは、単なるデコレーションとしてだけではなく、私たち見るものの心にポジティブな影響を与えてくれる効果もあります。今回は、クリスマスツリーやリースに使われる代表的な植物と、その心理効果についてご紹介していきます。

モミ

クリスマスシーズンを彩る植物と言えば、まず思い浮かべるのはモミの木ですよね。モミの木はツリーとして使われるだけではなく、リースのベースとしても用いられることが多く、クリスマスを象徴する植物です。常緑樹ならではの深く青々とした緑色は安定感があり、そこから「癒し」の心理的効果をもたらしてくれます。

見ている人々の心を落ち着かせるとともに、香りの効果によって緊張を和らげてリラックス効果も与えてくれます。針葉樹ならではの強いウッディな香りが空間に広がり、心を安らかにしてくれますよ。

ヒイラギ

ヒイラギは古くから魔除けとして使われてきた植物です。鋭い形の葉は、悪霊のような悪いものを寄せ付けないためのシンボルと考えられ、家や家族の安全を守るための願いを込めて庭先に植えられるなどしてきました。

クリスマスのツリーやリースにも使われるのは、家族や友人たちの安全を願う意味も込められているからでしょう。赤い実と特徴的な葉の形が華やかさも演出してくれることから、このシーズンには欠かせない存在です。

赤い実と濃い緑の葉のコントラストはトキメキ、ワクワクなどの高揚感をもたらします。また、赤い色は生命力や情熱を象徴し、見る人の心に刺激を与えて元気や活力をもたらしてくれる効果もあります。

ユーカリ

ユーカリは、モミの木やヒイラギの濃い緑色とは異なるグレーがかった緑色と葉の柔らかさが特徴で、リースに加えると彩りを豊かに、そして上品な雰囲気を醸し出してくれます。

爽やかな香りは清涼感とリラックス効果をもたらし、見る人の心にリフレッシュ効果も与えてくれます。抗菌効果もあるため、室内に飾れば空気を綺麗にしてくれると同時に、リースなどに加えるとその植物たちを長持ちさせてくれる効果もあります。ユーカリの香りは気持ちもすっきりと整い、重たくなりがちな冬の室内でも心を軽やかにしてくれますよ。

ポインセチア

ポインセチアは赤や白の葉が美しく、クリスマスのデコレーションに多く用いられています。本来は鉢植えで楽しむことが多い植物ですが、その鮮やかな色合いからリースにも用いられることが多く、少量使うだけでも華やかさを加えることができます。

赤は情熱や活力を象徴し、見る人にポジティブなエネルギーを与えてくれます。鮮やかな色合いは、視覚的に幸福感をもたらしてくれるため、気分も明るくなりますよ。クリスマスシーズンの華やいだ気分をより盛り上げ、冬の寒い中でも温かな雰囲気を作り出してくれる貴重な存在です。

松ぼっくり

ツリーやリースの飾りとして特別な存在感を持つ松ぼっくりは、温かみや安らぎをくれる植物です。常緑樹のため冬でも青々とした緑が茂る松の木は、日本においては不老長寿や繁栄を意味する縁起の良い植物としても知られ、松ぼっくりは豊かさの象徴と考えられてきました。同じようにヨーロッパにおいても永遠の生命の象徴としてクリスマスデコレーションには欠かせない存在です。

松ぼっくりは、グリーンの中に加えることで自然な温かみを感じさせてくれます。ボール型で木の皮のような堅い鱗状のものに覆われた松ぼっくりは、その独特の形状からリースに立体感を加え、自然な茶色が見る人に落ち着きを与えて心を穏やかに保ってくれます。

頑張ってもうまくいかないときに助けになってくれ、また、新たなスタートに向かうときのエネルギーやパワーを与えてくれる植物です。

まとめ

華やかなクリスマスデコレーションは、眺めているだけでも楽しい気持ちを盛り上げてくれるものです。そして、ただの飾りとしてだけではなく、そこに用いられる植物の持つ力を通して、見ている私たちの心に安らぎや喜びを届けてくれます。

玄関やリビングにツリーやリースを飾れば、家族や友人たちとの楽しく温かなクリスマスシーズンを居心地の良い空間にしてくれますよ。

クリスマスを迎えるこれからのシーズン、ツリーやリースを身近な場所に飾り、視覚・嗅覚を通して植物からのエネルギーや癒しの力を受けとってみませんか。寒い時期にも心が温まり、冬ならではの楽しさが見つかりますよ。