桜の花をあしらって色を華やかに演出

寒い冬を越えて暖かな春を感じる季節になると、自然と心が踊りますよね。そんな時期に特に日本人の心を楽しませてくれるのは桜の花です。満開の桜が咲き乱れる様子は私たちの心を和ませ、新しい季節が訪れたことを実感させてくれます。また、新入学や新学期、新社会人といった、人生の新しいスタートを切る時期にも重なることから、特別な思いとともに眺める花でもあります。

桜は開花から満開を迎えて散っていくまでの期間が短く、その儚さからも私たち日本人にとって貴重で特別な存在になっていると言えるでしょう。桜の楽しみ方は千差万別ですが、満開の桜の下でのお花見は、日本人にとって特別な春の風物詩となっています。その他にも、食材として取り入れたり、インテリアとして楽しむことも人気です。

この記事では、春の訪れを感じさせてくれる桜の花を、身近に取り入れて楽しむ方法をご紹介します。

桜をインテリアとして楽しむ

桜の生花や枝物を活用して、インテリアに取り入れてみましょう。花瓶にそのまま生けるだけでも、一気に春らしい空間になりますよ。シンプルなガラスの花瓶を使うと桜の繊細な美しさが際立ちます。また、枝ぶりをそのままダイナミックに演出したい場合は、背の高い花瓶を使うのがおすすめです。

玄関やリビングなど、日々の生活を贈る空間に飾ることで、春の雰囲気が演出されたインテリアが完成します。

桜を使った料理

桜の花を食材として楽しむ方法として、古くから日本で親しまれてきたのが「桜の花の塩漬け」です。塩漬けにすることで桜の香りや色が長持ちするため、さまざまな楽しみ方ができます。

一番手軽に楽しむには桜湯がおすすめです。桜の塩漬けにお湯を注いで飲むことで、ほんのりとした桜の香りを楽しめます。目にも美しいので、お客様にお出しするのもいいですね。その他にもお吸い物に浮かべたり、炊き込みご飯に混ぜたりすると桜の香りを楽しめる春の料理に仕上がります。

また、和食だけではなく、洋食にも取り入れることができます。例えばたけのこや菜の花など春の食材と合わせたパスタに使うと、桜の香りと塩味がプラスされて彩りよく春を楽しめる一品になりおすすめです。

桜を使ったスイーツ

桜を使ったスイーツといえば、「桜餅」ですね。桜の葉の塩漬けはあんこの甘味との絶妙なコントラストを生み、塩味が良いアクセントとなる和菓子の定番です。桜のあんを使ったあんぱんも人気です。

近年は和菓子だけではなく、洋菓子の生地やクリームにも桜が取り入れられるようになりました。チョコレートやマカロン、ケーキなどにも桜の花が使われ、可愛らしいピンク色の花びらと共に春を彩ってくれます。桜を使ったお菓子は春のティータイムにもピッタリです。

桜を引き立てるテーブルコーディネート

桜を使った料理やスイーツは、その華やかな見た目が魅力ですが、テーブルに桜の花を用いたデコレーションをすれば、より一層華やかな雰囲気を演出できます。器に桜の花をあしらうだけでも春の彩りを加えることができますが、色彩のバランスや器の選び方を工夫すると桜の魅力を最大限に活かせますよ。

桜の淡いピンク色を引き立てるには、どのような色を組み合わせるのがよいか、より桜の美しさを際立たせる組み合わせをご紹介します。

白と桜色の組み合わせ

白い食器は桜のピンク色が一層映えて、料理も引き立てられます。シンプルなお皿に載せることで桜の繊細な美しさを感じられますよ。

緑と桜色の組み合わせ

グリーンの食器や食材、ランチョンマットなどと桜の組み合わせは、自然な春の風景を思い起こさせます。また緑とピンクは補色の関係にあるため、引き立て合う効果がありおすすめです。

金色と桜色の組み合わせ

金箔や金色のカトラリーと組み合わせることで、春の時期の特別なコーディネートが完成します。入学や進学など、春の時期の特別なお祝いの席などに特におすすめの組み合わせです。

まとめ

桜は花を楽しむだけではなく料理やスイーツ、またインテリアなど、さまざまな方法で楽しむことができます。ご紹介したような方法で生活の中に取り入れると、視覚や嗅覚を通して五感で春を満喫できますよ。

色彩を意識してバランスやコーディネートにこだわり、春らしい雰囲気を演出してみましょう。淡いピンク色を引き立てる白や緑、金の組み合わせ、花びらを使ったデコレーションなど、桜の花をあしらうことで、この季節ならではの特別な雰囲気が演出できます。今年の春は、桜の美しさを活かして日々の暮らしを彩ってみませんか。