箱庭療法で解決できる悩みってなに?

皆さんは「箱庭療法」という言葉を耳にしたことがありますか?箱庭療法とは、砂の入った箱に好きなミニチュアを並べて、自分だけの小さな世界を作る心理療法です。難しいことを考えずにただ砂に触れ、好きな人形や動物を置くだけで、心がふっと軽くなります。

しかし、実際にやってみないと「そんなことで本当に悩みが解決するの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。そこで今回は、箱庭療法がどんな悩みをやさしく解きほぐしてくれるのかをご紹介します。

箱庭療法で解決しやすい悩み

箱庭療法は、言葉を使わなくても自分の気持ちを形にして表現できる心理療法です。砂の上に小さなミニチュアを自由に並べていくだけで、不思議と「今の自分の心はこんな状態なんだ」と気づき、心の安定や癒しにつながります。言葉にできなかった思いに自然と出会えることが、箱庭療法の大きな魅力。では、具体的にどんな悩みに役立つのでしょうか?

言葉にできないモヤモヤや不安

「なんとなく気分が晴れない」「胸がザワついて落ち着かない」…。理由ははっきりしなくても、心がそわそわするときってありますよね。そんなとき箱庭療法では砂に触れながら小さな世界を作っていくうちに「ああ、自分は今こう感じているんだ」と気づいたり、不思議と安心感に包まれることがあります。つい「大丈夫」と強がってしまう方や、頭で考えすぎて感情を押し込めてしまう方にも、やさしく寄り添ってくれますよ。

心の奥にしまったつらい記憶

子どものころの出来事や事故、いじめなど、心に深く残る体験は、言葉にしようとすると胸がぎゅっと苦しくなることがありますよね。そんなときでも、箱庭療法なら無理に言葉にしなくても大丈夫。砂の上に小さな世界を作ることで、心の内側を自然に「形」として表現できます。長い間心の奥にしまいこんできた思いも、少しずつ外に出て整理されていくきっかけになりますよ。

子どもの内面の理解とケア

気持ちをうまく言葉で伝えられない子どもにとって、箱庭は安心して心を表現できる場所になります。発達に特性がある子どもや、思春期で口数が少ない子どもでも「言いたいのに伝えられない」気持ちを箱庭の中で表すことができるのです。親御さんにとっても「ああ、この子は今こんな気持ちなんだ」と知るきっかけになり、どんな声をかけたらいいか、どう関わったら安心してくれるかを考えるヒントをくれますよ。

日々のストレスや疲れ

仕事や育児、介護、人間関係などで疲れたときも、箱庭に触れると気分をリフレッシュできます。日々の悩みやもやもやを箱庭の中で「形」にしてみると、頭の中が整理されて気持ちもすっと軽くなるのを感じられますよ。

自分らしさや生きがいの発見

「これからの人生をどう過ごそう?」「自分らしさってなんだろう?」と考えたことはありませんか?子育てや仕事がひと段落すると、時間ができる反面、張り合いを失うこともありますよね。そんなとき、箱庭で小さな世界を作るうちに「大切にしたいもの」が自然と見えてきます。箱庭療法は、自分の気持ちや価値観を見つめなおすヒントをそっと与えてくれますよ。

まとめ

人は誰でも、心の奥に小さな不安や悩みを抱えています。けれど、それを言葉にするのは簡単ではありませんよね。箱庭療法は、そんな気持ちにやさしく寄り添い、形にすることで心を整えてくれます。童心に帰って砂やミニチュアに触れているうちに、不思議と前向きな気持ちが湧いてくるのも大きな魅力。もし今、胸の奥に引っかかる何かがあるなら、箱庭療法を試してみませんか?自分でも気づかなかった気持ちに出会い、明日への一歩がふっと軽くなるかもしれません。

花と心の学校Theralaboでは、箱庭療法をはじめ、傾聴カウンセリングや生花、色彩、交流分析など、さまざまな心理カウンセリング・セラピーを行っています。お一人ひとりに合わせた方法をご提案しますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。