梅雨の憂鬱はお花で吹き飛ばす
今年も梅雨の時期がやってきました。じめじめとした雨の日が続くこの季節、なんとなく気分が晴れず、憂鬱な気持ちになってしまうことはありませんか。「体が重い」「やる気が出ない」と感じたり、頭痛や肩こりに悩まされたりする方もいるかもしれません。
このような不調は、決して気のせいではありません。梅雨特有の気候が、わたしたちの心身に影響を与えることで起きています。こんな時期には、暮らしの中に花を取り入れてみるのがおすすめです。花は空間を美しく彩るだけでなく、わたしたちの心や体の状態を整える力も持っています。
今回の記事では、梅雨に起こりやすい不調の原因と、花がもたらす効果についてご紹介していきます。
梅雨に不調が起こるしくみ
梅雨に起こる不調の原因、それは主に気圧や日照時間の変化が関係しています。梅雨の時期は雨の日が続きますよね。雨の日には気圧が低くなるため、副交感神経が優位になりやすく、それが体のだるさや眠気につながります。またこの時期は、気温や湿度の変化が大きいため、それに対応しようと体は常に働き続けることになり、知らないうちに疲労が蓄積されていくのです。湿度が高いことで、体内の水分代謝が滞り、それがむくみやだるさにつながることもあります。
さらに曇りや雨の日が続くことで、太陽の光を浴びる時間が少なくなります。すると「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が低下し気分も落ち込みやすくなるのです。梅雨は、心身のバランスを保つための調整機能が乱れやすい季節なのです。
梅雨の時期の不調に花が効く理由
梅雨の時期の不調に、花はどんな効果をもたらしてくれるのでしょうか。花を見ると自然と気持ちが和むことがありますが、それは単純な気分の問題ではありません。花は視覚や嗅覚を通して、脳や自律神経に直接働きかけることがわかっています。ではここからは、花のどのような面がわたしたちの心身の不調を整えてくれるのか、それを具体的に見ていきます。
色や形が心を整える
花の魅力は、その豊かな色彩にあります。わたしたちは花を見た時、その色や形から無意識のうちに心理的な影響を受けています。視覚で捉えた色彩の情報は脳に伝わり、自律神経の働きにも影響を与えます。
青や紫は落ち着きや安心感、黄色やオレンジは明るさや元気なエネルギーを引き出してくれます。梅雨の時期は気分が沈みやすくなるため、明るい色の花を選ぶと元気をもらえるでしょう。黄色のガーベラやひまわり、オレンジ色のバラなどは気持ちを引き上げてくれます。
緊張感が強い場合には、青や紫のアジサイやトルコキキョウなどを飾ると、心を落ち着かせてくれるでしょう。梅雨の象徴とも言えるアジサイは、雨に濡れた姿がひときわ美しく見えます。室内に飾れば、この季節ならではの美しさを楽しめます。また、花の自然な曲線や有機的な形は、わたしたちに安心感を与えてくれます。人は本能的に「自然」を求めており、「生命」に触れることで心が安定するのです。
香りが感情に直接働きかける
花の香りもまた、わたしたちの心を整えてくれます。香りは五感の中で唯一、脳の中で感情や本能を司る部分に直接伝わるため、気持ちを素早く切り替える効果が期待できます。
例えば、ラベンダーの香りはリラックス作用があり、緊張や不安な気持ちを和らげてくれます。バラの香りは幸福感や安心感をもたらし、女性ホルモンの働きに影響を与えるとも言われています。ジャスミンには気分を高める働きがあると言われており、梅雨の時期の理由のない不安やモヤモヤした気持ちをうまく切り替えてくれるでしょう。
空間そのものが癒しになる
花の効果は、その美しさや香りだけではありません。花を飾ることで過ごす空間そのものの印象が大きく変わり、心地よい場所になります。部屋の中に季節感や生命感が生まれ、花のつぼみが開いていく様子や、少しずつ表情を変える様子を眺める時間ができます。慌ただしい日々が続いていても、そうしたひとときが持てると、心の緊張が和らいでいくのです。
梅雨の時期は、天候の悪さから室内で過ごす時間が多くなりがちです。そんな時、室内に花があることで、空間そのものが癒しになります。
梅雨におすすめの花の取り入れ方
花の効果をより感じるためには、飾る場所や選び方にもこだわってみましょう。朝起きて最初に目にする場所には、黄色や白など、明るい色の花を飾ってみましょう。キッチンやダイニングテーブルなど、朝の時間を過ごす場所がおすすめです。朝の光とともに花を見ることで気持ちが切り替わり、軽やかに一日のスタートが切れます。
夜は香りのある花でリラックス効果を高めると良いでしょう。バラやラベンダーなどの穏やかな香りの花を選んで寝室に飾れば、副交感神経が優位になり、ゆったりとした気分で眠りにつけるでしょう。強すぎる香りは逆効果になることもあるので、心地よいと感じるくらいの香りがおすすめです。
花を日常に取り入れるというと、身構えてしまう方もいるかもしれませんが、一輪だけでも十分です。立派な花束よりもむしろ一輪挿しにさりげなく飾った花の方が、花そのものに意識が向きやすく、自然と気持ちが落ち着く時間を持てるでしょう。
まとめ
梅雨は気圧や湿度、日照時間の影響によって、自律神経のバランスが崩れやすくなります。そのため、気分の落ち込みや疲労感、体のだるさを感じることが少なくありません。そんな時、花は色や香り、そして自然の力、生命力によって、わたしたちの心と体に優しく働きかけてくれます。
梅雨の憂鬱を気合いで乗り切ろうとするのではなく、花の力を取り入れて、日々を過ごす空間を整えてみましょう。お気に入りの花を一輪飾るだけでも、じめじめした季節が少し過ごしやすくなるでしょう。
雨の日が続くと、つい梅雨のマイナス面ばかりに目が向いてしまいます。しかし、身近に花があることで、この季節ならではの美しさが見えてくるかもしれません。花とともに、梅雨の時期を心地よく楽しんでみませんか。





