フラワー心理セラピストってどんなところで活躍できる?
子どもからお年寄りまで様々なシーンで活かせるお花の力
「お花が好きで、それを何かに活かしたい」「お花の心地よさを使って周りの人を幸せにしたい」お花が好きな方は、そんな事を思ったことはありませんか?フラワー心理セラピーは、お花の香りや色の効果、心地よさの理由をわかりやすく心理メソッドに落とし込んだセラピー法です。それを扱える方を、フラワー心理セラピストとよびます。日常のメンタルケアはもちろん、子どもの心育てから高齢者の健康長寿まで、全ての世代を対象に活躍できるフラワー心理セラピスト。実際にどんな場所や状況で活躍しているかご紹介します。
フラワー心理セラピーとは?
《フラワー心理セラピー》は生花(生のお花)を使った芸術療法(アートセラピー)で、自由にアレンジした花から心理分析することができます。
一般的な芸術療法には
《絵画療法》…絵を描いて心を癒していく
《箱庭療法》…ミニチュアを使って並べていく
《音楽療法》…音楽に癒される
《コラージュ療法》…写真を切って貼っていく
など幅広くあり、心の奥にある潜在意識や無意識の中に、私たちが自分自身にも隠している本心・本音を明らかにするのにとても役立ちます。
お花には色があり、選ぶお花でその時の心理状態を映し出します。また、香りで心が和み、穏やかな気持ちになります。それら全てが総合的に人の心に影響を及ぼすと考え、芸術療法の手法としてお花を取り入れました。1989年から約35年かけて臨床を積み重ね、学術的な根拠をもとにした、世界初となる生花を用いた芸術療法です。
活用の方向性
花には、私たちの心の内をアウトプットする力と、元気をインプットする効果があります。
⚫︎自分の潜在意識や無意識をお花で表現するアウトプット
フラワー心理セラピストは、出来上がった作品を見て心理分析します。選ぶお花の種類や香り、色、またお花の挿し方などから心理状態を読み解き、クライアントさんと語り合うことで深い気づきへと導きます。
⚫︎それぞれの心理状況や環境に合わせたインプット
心配事が多くてゆっくり眠れないという方に、安眠効果のあるスイートピーを近くに置くことをおすすめするなど、心の中にお花の心理効果を吸収させる、アロマテラピーのような効果があります。相手にお花を贈る際にも、相手の心理状況に合わせてプレゼントすることができます。
フラワー心理セラピスト活躍の場
①メンタルヘルス・ストレスマネジメントの分野
うつ病の方、自律神経が不安定な方の治療に対し、精神科や心療内科のドクターと連携して治療にあたったり、日常の中にある仕事や生活の様々なストレスなど心のメンテナンスにも活用できる。
②自然災害の被災地での心のケア
地震や水害の多い日本で、チームとして被災地に向かいお花で心を癒し、元気になれるきっかけづくりをする活動。
③フローリスト・フラワーデコレーター
お客様の心理状態に合わせたお花を提案したり、ブライダルやパーティーフラワーとして主催者の気持ちをお花で表現しデコレーションする活動。
ショーウィンドウやホテルの吹き抜けなどにお花を装飾する仕事は、体力とセンスの両方が求められます。
④フラワー心理セラピスト
お花を使った心理カウンセリング。心理学とお花の心理効果の合わせ技です。自宅でサロンを開いたり、カルチャースクール、コミュニティサロンでのセラピスト講師として活躍しています。
レッスンは一般的な生け花やフラワーアレンジメントと異なり、成果物の仕上がりの良さをみるものではありません。あるがままの気持ちで自由にアレンジする事を大切にします。
⑤高齢者福祉施設〈健康長寿の花*コミュニケーター〉
フラワーアレンジメントの講師ではなく、健花法・老年学・心理学を学び、芸術療法として高齢者の心身をサポートできる人材が〈健康長寿の花*コミュニケーター〉。お花を介して人と触れ合い会話をすることで、脳の活性化、認知機能の改善、フレイル予防にも奏功する他、生花による自己表現により自己解放感・自己肯定感の向上が実現します。
⑥子ども花育インストラクター(キッズベリー花育ラボ)
子どもたちが通う学校でも、不登校やいじめ問題などがあります。小学校や幼稚園で花育クラブのような活動をしたり、夏休みに特別講座をすることもあります。ショッピングモールでもこどもの日のイベントをしたり活動の場は様々です。
最後に
いかがでしたでしょうか?お花を使ったお仕事や活用方法は、お花屋さんを思い浮かべる方が多いと思いますが、お花屋さん以外にも、とても幅広い活躍の場があります。そして、フラワー心理セラピーには無限の可能性があります。ぜひ、一度体験してみてください。