幼児期の子育てで大切にしたいこと
【目次】
・子育てを楽しむコツ
・発達を理解すると子育ての悩みが減る
・じっくり見守り、待つ勇気を
子育てを楽しむコツ
今回は、幼児期の子育てについてお伝えします。
ここでいう幼児期とは3歳から6歳(小学1年生ごろ)までをさします。
子どもが成長して3歳をすぎるころになると、世話が一段落してきます。
抱っこをしなくてもひとりで歩けるようになりますし、補助なしでひとりでご飯が
食べられるようになります。
オムツを替える、授乳する、夜泣きの対応に追われるといった『お世話』からも解放され、
目が離せなかった赤ちゃん時代に比べると、気持ちが格段に楽になります。
とはいえ、新たな心配も出てきます。
子どもの性格が見えてくるので、マイペースな子どもに対して「うちの子こんなにマイペースでいいのかしら」と思ったり、
引っ込み思案な子どもに対して「もっと積極的になって欲しい」と悩んだりします。
また文部科学省の『子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題』に、
『現在の我が国における乳幼児期の子育てを取り巻く状況については、様々な課題が指摘されている。例えば、少子化や都市化の影響から、家庭や地域において、子どもが人や自然と直接に触れあう経験が少なくなったり、この時期の子どもにふさわしい生活のリズムが獲得されにくいことなどがあげられる。さらには、家族や地域社会の在り方が変化する中で、不安や悩みを抱える保護者が増加していること、また、 保護者の養育力の低下や児童虐待の増加なども指摘されている。』
とあるように、保護者の養育力の低下が挙げられ、「子どもにどう関わっていいかわからない」
「私は子どもの能力を伸ばしてあげられているのだろうか」と不安な気持ちで子育てをしている
母親も少なくないと感じます。
原因として、子どものことを知らないまま、行き当たりばったりの育児になってしまっていることが考えられます。
実は、『子どもの発達の特徴を理解すること』でそういった問題が解決していきます。
発達を理解すると子育ての悩みが減る
不安な子育て、辛い子育てから、楽しい子育てにしていくには、「子どもはこんな風に成長する」と言った
『発達の特徴』を知ることがとても大切になります。
知識としてあるのとないのでは子育てに雲泥の差が出るといっても過言ではありません。
なぜなら、発達の特徴を知っていると、
・この頃はこういうことがしたいのね
・この頃はこんな葛藤があるのね
とわかっているので、子どもに対して、感情的に叱ったりせず、落ち着いた対応ができます。
そこで、今回、発達の特徴を年齢別にまとめました
じっくり見守り、待つ勇気を
いかがでしたでしょうか。
子どもが、ある段階でできないことがある場合、そのほとんどの場合が、まだその発達段階に
到達していないだけで、決して「やる気がないから」「能力がないから」ではありません。
発達の知識があると、子どもに新しいことを繰り返し教えても習得できない時に、
”なんでこんなこともできないの!?”とイライラしたり、子どもを責め、叱ってしまった自分も責める…
という悪循環から抜け出すことができます。
つまり、”あぁ、まだこの子はここまでの発達段階にきてないんだな”と落ち着いて穏やかに
子育てができるようになります。
また、幼児期の子育てで大切なことは、子どもの『こうしたい、こうありたい』という
プライドを尊重した対応になります。
花育の現場でも、「あなたはそう思うんだね」「あなたはそうしたいんだね」と
本人の想いをまるっと受け止めています。
まるっと受け止めてもらった子どもたちは、安心して自分を思い切り表現していきます。
以上のように、私たち大人が子どもの発達の特徴を知ることは子どもにとっても私たちにとっても、
活き活きと人生を歩んでいく子どもたちを育成する上で宝の地図を手にしたのと同じくらい、
大事なことになります。
監修・芙和せら(フラワーセラピー創始者)