暮らしの中のアート

芸術療法を専門にしているので、日常的にアートに接しています。

絵画療法やコラージュ療法、フラワー心理セラピー、色彩グラスセラピーなどで、

クライエントさんに芸術をつかって自己表現をしてもらっています。

芸術療法では上手下手は一切関係がありません。自分を表現するプロセスや、

できあがった作品をセラピストと一緒に味わう中で、気づきやカタルシス効果を得ることができます。

 

それとはちょっと視点をかえて、日常の暮らしの中でアートを味わう、

鑑賞するということってどういうことだろうについて書いてみます。

美術館に行って絵や彫刻を鑑賞する。コンサートに行く。

もちろん、それも素晴らしい体験で、美術館やコンサート会場で感動していたりするのですけれど、

もっと身近にアートを取り入れてもいいよね、というご提案。

 

お気に入りのマグカップを手に入れて、お茶の時間に愛でる、とか。

画用紙に絵の具をポトポト落として、偶然できた模様の好きな部分を切り取って、

百均のフレームに入れてもカッコよかったりします。

ベッドカバーだって、自分の感性にあうものなら、立派なアート作品です。見るたびにウキウキします。

散歩途中にたまたま出会った古い洋館のステンドグラスに見惚れてみるとか。

幼稚園から聞こえてきた、子どもたちの歌声に微笑んでみるとか。

そんな些細なことが、心を豊かにしてくるのです。

 

余裕を失っていると、ギスギス、イライラばかりになってしまいます。

暮らしの中の身近なアートを楽しんで、心豊かな毎日をお過ごしください。