好きな花と気になる花、その時の心理を表すのはどちら?

あなたには好きな花がありますか?公園に咲き乱れる花や花屋の店頭に並べられた多くの花の中でも、自然と目を惹かれてしまう花があるのではないでしょうか。昔から好きな花がある一方で、その時々でどうしても気になって目に留まる花というのが現れることがあります。この「好きな花」と「気になる花」は、似ているようで、心理的には少し違う意味を持っています。

わたしたちは花を見た目の好みだけで選んでいるように感じていますが、実際にはその時の心理状態が花の選び方に影響を与えています。花は単なるインテリアや装飾とは少し異なり、選ぶ側の心の状態と深く関わりを持っている存在なのです。花の色や形、そして香りは、無意識のうちに心に働きかけています。そしてわたしたちが花を選ぶときは、その時の心理状態によって惹かれる花が変化するのです。

好きな花と気になる花について、その時々の心理状態をより反映しているのは、どちらなのでしょうか。この記事ではそんな視点で花の面白さをご紹介していきます。

「自分らしさ」を表す好きな花

 「好きな花」は、これまでの人生経験や価値観が大きく関係しています。小さい頃の思い出に関わる花、大切な人から贈られた花、自分の理想像と重なる花など、これまでの記憶や感情の積み重ねによって、「好きな花」という感覚が形成されているのです。

上品な百合の花を好む人は、その落ち着きや気品という部分に魅力を感じているかもしれません。ナチュラルな野の花が好きな人は、自然体で穏やかな雰囲気に魅力を感じているかもしれません。

好きな花を見るとホッとしたり落ち着いたりするのは、その花が自分自身の感覚と調和しているからなのです。つまり、好きな花というのは、自分の価値観や安心できる世界観と結びついていると言えます。自分の中にあるものや自分らしいと感じているものを表しているのが「好きな花」なのです。

「今の心」を反映する気になる花

「気になる花」は少し性質が異なります。特に理由はないけれど、なぜか惹かれてしまう。何度もその花に目が行ってしまう。この「気になる」という感覚には、その時の心理状態が色濃く反映されています。人は、不足しているものやこれから必要としているものに無意識に惹かれるという傾向があるのです。

疲れているときに優しいパステルカラーの花に癒しを感じたり、忙しく気持ちに余裕がない時にはナチュラルな花に惹かれたりする。また、気力が落ちている時には、鮮やかな赤やオレンジの花に惹かれることもあります。これは今必要としているものや、補いたいエネルギーを表していると言えるでしょう。代表的な例をいくつかご紹介します。

赤い花

情熱や行動力、生命力を象徴する色です。もっと前向きに動きたい、自信を持ちたいと考えているときに気になる花です。

青や紫の花

冷静さや癒しを象徴する色です。気持ちを落ち着けたい時や、人との距離感を整えたいという心理によって惹かれる花です。

大輪、華やかな花

もっと認めてほしい、堂々としていたいという欲求が現れています。

小さく可憐な花

安心感や優しさを求めている場合に惹かれる花です。

花は心に働きかける存在

なぜ花はこれほど人間の心理に関係するのでしょうか。花は視覚だけでなく、香りや空間の雰囲気を通して、わたしたちの感情や自律神経に働きかける存在です。

明るい色の花を見ると気分が軽くなったり、柔らかな花の姿に安心感を覚えたりするのは、多くの人が経験したことがあるでしょう。花がある空間では緊張感が和らいだり、気持ちが前向きになったりするとも言われています。

わたしたちは頭で考えて花を選ぶよりも、感覚的に自分が必要としているものを選び取っている場合があるのです。だからこそ「最近どんな花が気になるか」を振り返ると、自分でも意識していなかった心の状態が見えてくることもあります。

気になる花は変化する

「好きな花」は長年あまり変わるものではありませんが、「気になる花」はその時期によって変化します。環境が変わったときや新しい挑戦をしているとき、人間関係に疲れているとき、自分自身の状況が変われば惹かれる花は自然と変化します。

以前なら華やかな花ばかり好んでいたのに、グリーンや白い花ばかり選んでしまう。あるいは落ち着いた色味が好みだったのに、急に明るい色の花が気になる。それは単なる気分や好みの変化ではなく、心がバランスを取ろうとしているサインと言えます。わたしたちの心はいつも同じ状態ではありません。だからこそ、その時々の状況で、必要とするものを自然と選びとろうとし、その結果として気になる花も変わっていくのです。

まとめ

花には不思議な力があります。言葉にできない感情を映し出す存在で、自分でも気づかなかった気持ちにそっと気づかせてくれるのです。「なぜこの花が気になるのか」それを考えてみると、すこし立ち止まって自分自身を見つめることができ、今の状態を深く理解するきっかけにもなります。頑張りすぎていないか、癒しを求めていないか、もっと認められたいと感じているのではないか、花を選ぶ時間はそんな自分と向き合う時間をくれます。

好きな花はこれまでの自分を表す花、そして気になる花は今の自分の状態を映し出し、足りないものや満たしたい感情を表してくれる花。もし最近気になる花があるならば、その花を通してちょっとだけ自分自身の心に目を向ける時間を作ってみませんか。