お花見団子の由来とカラーセラピー的な見方

春といえば桜、お花見といえば「お花見団子」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。特にピンク・白・緑の三色団子は、お花見の席に欠かせない定番の和菓子ですよね。では、このお花見団子にはどのような由来があり、色にはどんな意味が込められているのでしょうか？カラーセラピーの視点から見た色の効果についてもご紹介します。

お花見団子の歴史と由来

お花見団子の起源は諸説ありますが、一般的には江戸時代に広まったとされています。もともと日本では、花見の風習は奈良時代からあったといわれていますが、本格的に庶民の間で楽しまれるようになったのは、豊臣秀吉が京都の「醍醐の花見」を開催したことがきっかけとされています。

江戸時代になると、お花見は庶民の楽しみとして定着し、多くの人々が桜をめでるようになりました。その際、手軽に食べられる団子が人気を集めるようになったのです。串に刺さった団子は持ち運びしやすく、甘い味付けで満足感があるため、お花見のお供にぴったりだったのでしょう。

また、三色団子の順番についてもさまざまな説があります。現在では、上からピンク・白・緑の順番が一般的ですが、「春（ピンク）、冬（白）、夏（緑）」の季節の移り変わりを表しているともいわれています。こうした意味を知ると、お花見団子がさらに楽しく味わえそうですよね。

三色団子の色の意味とは？

先述のとおり、三色団子の色にはそれぞれ深い意味が込められているともいわれています。

ピンク（桜色）：春の訪れや桜の花を象徴する色

白 ：冬の雪を表し、過去を浄化する意味がある

緑 ：若葉や新芽を表し、新しい生命や成長を意味する色

この配色は、日本の四季を感じさせる色使いであり、目でも楽しめる工夫がされています。また、これらの色は、ただの装飾ではなく、私たちの心理や感情にも影響を与えるといわれています。

カラーセラピー的に見る三色団子の効果

カラーセラピーとは、色が持つ心理的な効果を活用し、心や身体の状態を整える方法のことです。三色団子の色にも、それぞれ異なる心理的な効果が期待できます。

ピンク（幸福感・愛情）

ピンクは優しさや幸福感を与える色であり、愛情や人間関係を良好にする効果があるとされています。ピンクを見ることで心が穏やかになり、リラックスしやすくなるのですね。お花見の席でピンクの団子を食べることで、よりゆったりとした気分で桜を楽しめそうです。

白（リセット・純粋）

白は、純粋さや清らかさを象徴する色です。また、気持ちをリセットし、新しいスタートを切るのに適した色ともいわれています。春は新生活が始まる季節でもあり、白い団子を味わうことで気持ちをリフレッシュするのにぴったりですね。

緑（癒し・安らぎ）

緑はリラックス効果が高く、ストレスを和らげる色です。自然と調和し、安らぎをもたらすため、穏やかな気持ちになりたいときに適しています。お花見の場では、桜の淡いピンクと緑のコントラストが美しく、目にも心にも優しい時間を演出してくれますね。

お花見団子をもっと楽しむために

お花見団子をさらに楽しむためのアレンジやアイデアをいくつかご紹介します。

手作りレシピでオリジナルの三色団子を

お団子はお店で購入するのも良いですが、手作りすればより特別感が増しますよ。白玉粉や上新粉で作ると、もっちりとした食感に仕上がります。自然の食材で色をつけるのもおすすめです。

ピンク： いちごパウダーや桜の塩漬け

白：そのまま

緑：抹茶やよもぎ

お花見の雰囲気を高める演出

お花見団子をもっとおいしく楽しみたい！という方は、見た目にこだわってみるのもおすすめです。

・かわいい和柄のお皿に盛り付ける

・桜の葉や花を添えて華やかにする

・竹の串を使い、風情を出す

このような、ちょっとした演出で気分がぐっと高まります。

色の力を意識した楽しみ方

三色団子の色彩効果を、他のアイテムに取り入れるのもおすすめです。

・ピンクの服や小物で、明るい気分を演出する

・緑のお茶（抹茶や煎茶）を飲んでリラックスする

・白いテーブルクロスで、清潔感のある空間を演出する

色の効果を活用して、お花見をより楽しい時間にしてみませんか？

まとめ

お花見団子は、江戸時代から愛されてきた日本の伝統的な和菓子であり、三色にはそれぞれ意味が込められています。また、カラーセラピーの視点から見ると、ピンク・白・緑の色は、それぞれ私たちの心理に良い影響を与えてくれるものです。

今年のお花見では、お花見団子の歴史や色の持つ意味を意識しながら味わってみませんか？色の力を活用して、より心地よい春のひとときを過ごしましょう。