レクリエーションと花育の違いとは?

【目次】

・レクリエーションとは?

・アートセラピー(芸術療法)の流れを組む花育

・レクリエーションと花育の違いとは?

 

花育ときいてどんなイメージが沸きますか?

『お花の作品を作って楽しむもの』という印象が大きい方もいるかと思います。

もちろん「楽しかった」という声も子どもたちからたくさん聞かれるのですが、実は花育の目的は『楽しむこと』以外にも、たくさんあります。

今回は、花育とレクリエーションの違いを見ていきます。

 

レクリエーションの意味とその目的

「レクリエーション」とは、広辞苑によると、

”仕事や勉強などの精神的・肉体的な疲れを、休養や娯楽によって癒すこと。また、そのために行う休養や娯楽。

とあるように、

その時間だけの楽しみ・気晴らしを目的とした活動になります。

 

例えば、参加者どうしでゲームをしたり、身体を動かしたりして楽しむ活動のことですね。

家族で出かけた先で、カヌー体験、サイクリングなどの体験をすることもこれに該当します。

 

アートセラピー(芸術療法)の流れを組む『花育』

では、花育活動をする目的を見ていきます。

芸術療法

花育は、アートセラピー(芸術療法)の流れを組んでいます。

ここでアートセラピー(芸術療法)の解説をします。

アートセラピーとは、芸術を使った自己表現であり、心理療法になります。

 

芸術を使うとは、

・絵の具・クレヨン・色鉛筆や粘土、

・空き缶、ペットボトルなどのリサイクル用品

・木材、木の実、花などの自然物

などを使って自己表現をするという意味になります。

 

自己表現すると、心がスッキリして、浄化されます。

花育はこの『アートセラピー(芸術療法)』の流れをとった活動になります。

 

以上を踏まえてレクリエーションと花育の違いをお伝えします。

 

レクリエーションと花育の違いとは

レクリエーションは娯楽・気晴らしを目的としたものになります。

 

花育は、主催するごとに、

何を目的とした活動にするのかを明確にします。

例えば、

『たまった感情の発散』を目的にするのか、

自分で決めるという『自己決定のチャレンジ』を目的にするのか

などを明確にします。

年齢の高いお子さんでしたら、『チームづくり』を目的として、共同制作を行うこともあります。

そして、花育にくる子どもたちのことを把握し、計画します。

例えば、15歳の子と4歳の子への寄り添い方、承認の仕方は大きく異なりますので、

インストラクターが複数いる場合はしっかりと共通認識をします。

 

また、現場でも、一人ひとりの様子を思慮深く把握し、サポートしていきます。

 

花育は、教育現場ではありません。

ハサミの使い方や危険回避のための活動中のルールなどは伝えますが、

それ以外は子どもの自発的な行動を尊重します。

 

「こうしなさい、ああしなさい」ではなく、「どうするとよりいいかな」「例えばこんな方法もあるけれど、どうしたい?」など、あくまで子どもが自分の意思で行動できるようにサポートしていきます。

 

ここは、「見本通りにやりましょう」「美しく上手に作りましょう」という

アプローチをする『◯◯教室』とは大きく異なるところでもあります。

 

そして、想像の世界をたっぷりと満喫し、そこで得られたものを現実の世界に

落とし込んでいけるよう伝えていく時間をとります。

花育

最後に、インストラクター側は、

・セラピー効果の検証

・目的の達成度合い

などを考察し、次につなげていきます。

以上のような流れをとり、子どものこころの発達に寄り添っていくのが花育インストラクターになります。

 

いかがでしたでしょうか。

競争社会、情報社会で慌ただしく過ぎていく毎日。

学問の向上も大切なことですが、自己肯定感を高め、力強く生きていくための土台づくりをサポートする花育インストラクターという仕事に携わってみませんか?

監修・芙和せら(フラワーセラピー創始者)