夏向きのハーブ(ミント)を暮らしに取り入れる

「ハーブ」と聞くと、何かとてもおしゃれで特別なもの、日常使いするイメージがないという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、四季の移ろいを感じながら生活する中で、ハーブは手軽に日々の暮らしを豊かにしてくれます。ハーブは、古くから親しまれてきた芳香性や薬効のある植物のこと。一般的になじみのあるものとしては、バジルやローズマリー、ミントなどがありますが、その他にも多くの種類があります。

料理や飲み物の風味づけとして使うイメージを多くの方が持っていると思いますが、病気の治療や予防のために取り入れられてきた歴史もあります。中でもミントは爽やかな香りに特徴があり、夏に適したハーブとして知られています。

 

暑い夏を爽やかに過ごすために、ミントを手軽に暮らしに取り入れる方法をご紹介していきます。これをきっかけに、ハーブのある生活を楽しんでみませんか。

ハーブは生でも精油でも楽しめる

まずはハーブの利用方法について簡単にご紹介します。ハーブを利用するには、大きく分けて2種類の方法があります。1つは料理や飲み物として、ハーブそのものを直接取り入れる方法です。この方法では、植物の成分をそのまますべて活用できます。

 

そしてもう1つは、抽出した精油(エッセンシャルオイル)を用いる方法です。こちらはオイルを用いて、アロマテラピーなどの方法で、皮膚や鼻などの粘膜からハーブの薬効の部分を取り入れるものです。

ミントが夏にいい理由は「メントール」

ミントは、食べ物や飲み物に香りを添えるために用いられることが多く、食事で目にする機会が多いハーブです。爽やかで清涼感のある香りは、夏に取り入れるにはぴったりですよ。よく知られているスペアミント、ペパーミントの他にも、アップルミントやパイナップルミントなど多くの種類があり、それぞれに香りも少しずつ異なります。

暮らしに取り入れやすい代表的なものは、ペパーミントです。ミント全般に感じる爽やかな香りの正体は、主成分のメントール。ペパーミントはこのメントールを多く含んでいるのが特徴です。メントールには冷感を与える効果もあり、香りとの相乗効果によって心身をリフレッシュするのに効果的なハーブです。

ミントを暮らしに取り入れる方法

では実際に暮らしの中にミントを取り入れるには、どのような方法があるでしょうか。

具体的な方法をご紹介します。

飲み物

一番手軽に取り入れる方法は飲み物にする方法です。お湯やお水と合わせるだけで、ミントの爽やかな香りがリフレッシュ効果を高め、夏にぴったりの飲み物が出来上がります。

ミントティー

ポットにミントの葉を入れ、その上からお湯を注ぎます。生のフレッシュな葉を用いても、乾燥させた葉を用いてもそれぞれのミントティーが楽しめます。緑茶をベースにしてミントを加えるのもおすすめです。夏でも身体を冷やしたくない、冷たい飲み物は避けたいという方も、ミントの効果でリフレッシュできますよ。

ミントウォーター

ボトルにミントの葉と水を入れて3〜4時間程度冷蔵庫で寝かせます。ミントの葉だけでも十分に爽やかなミントウォーターになりますが、レモンやライムなどの柑橘系のものをプラスすると、爽やかさが増して違った味わいが楽しめます。

ミントバス

ミントの葉をたっぷりとお風呂のお湯に入れれば、手軽にミントバスのできあがり!。蒸気と共にミントの香りが立ちのぼり、浴室が爽やかな香りで満たされますよ。気持ちをリフレッシュさせるのにもぴったりの利用法です。

ミントスプレー

ミントには虫をよける成分が含まれています。生のミントの葉を置いておくだけでも虫除けになりますが、ミントスプレーにすることで、より手軽に虫除けスプレーとして利用できます。

 

作り方はとても簡単!材料も手軽に手に入るもので手作りできます。まず、葉を軽くつぶして香りと成分を抽出しやすくします。そして、スプレー容器にミントの葉と無水エタノールを入れ、さらに精製水を加えるだけで完成です。

 

精製水100mlほどに対して、エタノールは10ml。ミントの葉は一握り分を目安にしてください。天然成分なら、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使えますね。

まとめ

夏向きのハーブの代表的なものであるミントを、気軽に暮らしに取り入れる方法についてご紹介しました。利用するミントの種類を変えてみたり、お好みの方法を試し、ミントの香りで暑い夏を爽やかに乗り切ってみませんか。