秋色のカラーセラピー ~光が変化する理由~

夏から秋へ季節が移るこの時期、秋の訪れとともに周囲の景色や色が柔らかく、優しく見えてくる事はありませんか?

青空の下、太陽が真上に昇る夏の光は、強烈ながら周囲の色を鮮やかに際立たせていました。そして季節が進み日が短くなってくると、光の色もその強さを和らげます。秋の光には、どこかノスタルジックな雰囲気が漂いますね。

実はこの現象、夏と秋で光の波長が変わるために起きるものなのです。今回は、季節によって光が変化する理由をわかりやすくご紹介します。「こんな仕組みなのか!」と知ると、景色の見え方も変わってきますよ!

夏から秋にかけて光の印象が変化する理由

①太陽の高度の変化

夏至を過ぎると、太陽の位置は次第に低くなっていきますね。夏は太陽の高度が高く、直射日光が強いため、光が強く影が短くなります。秋に向かうと太陽が低くなるため、光の高度が変わり、影が長くなり、柔らかくなっていきます。

②大気の状態

夏は湿度が高く、大気中に水蒸気や埃が多く含まれています。これにより光が散乱されやすく、強い直射日光やくっきりとした影を感じます。夏の空は、私たちの目には白を帯びたような薄い色に映りますが、これはすべての波長の光が散乱される「ミー散乱」により白っぽく見えているのです。

一方、秋になると、湿度が低くなり、大気が澄んでくるため、光が柔らかく、温かみを感じることが多くなります。秋の空はより青が強く見えることがありませんか?これは、短波長の青い光がより効果的に散乱されるためです。これを「レイリー散乱」とよびます。

③日照時間の短縮

秋に近づくにつれて日照時間が短くなります。これにより、朝夕の時間帯(ゴールデンアワー)が長くなり、斜陽の光がより長時間楽しめます。この時間帯の光は通常より暖かく、柔らかい色になります。

④色温度の変化

夏の日中の光は色温度が高く、白っぽい光になりますが、秋の日中の光は色温度が低くなり、やや暖かみを帯びます。また、太陽が低くなることで、光が大気中を通過する距離が長くなります。これにより波長の長い赤や橙の光が優勢になるため、夕方の空が赤く見える現象が強調されるのです。

これらの理由により、夏から秋にかけての光の質や印象が変わるのです。光の変化は季節の移り変わりを感じさせ、自然の美しさを実感させてくれますよね。

秋の光がもたらす色彩の変化と秋の色彩の楽しみ方

秋の光がもたらす色彩の変化は、風景や自然の中で美しい景観を生み出してくれます。赤や黄色、茶色の落ち葉や、実りの季節を迎えた果物の色合いなど、秋ならではの深みのある色彩が特徴です。

秋の光と色彩の関係性は、そんな風景や自然の中で感じる温かみや豊かさを引き立たせる役割を果たしているのです。秋の色彩の楽しみ方をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

①自然を満喫する

秋は自然が美しく彩られる季節です。気候も涼しく過ごしやすくなるので、散歩やハイキングに出かけて、美しい景色や紅葉を楽しんでみてください。公園や庭園に行くのもおすすめです。そこで見つける赤や黄色の葉っぱや実りの豊かさを感じることができますよ。

②秋の食材を楽しむ

秋は収穫の季節でもあります。季節の果物や野菜、栗や松茸など、秋の味覚を堪能しましょう。また、色鮮やかな野菜や果物を使った料理を楽しむこともできます。

③インテリアを秋仕様に

秋の色彩を自宅に取り入れることもできます。オレンジや茶色のクッションやカーテン、季節の花を飾ることで、秋らしい雰囲気を楽しむことができます。

④秋のファッションを楽しむ

 

衣服の色彩選びでも秋を楽しめます。オレンジや茶色、赤や黄色のアイテムを取り入れて、秋の色彩を身に纏ってみてください。また、秋らしい素材や柄のアイテムを選ぶのも素敵ですね。

いかがでしたか?
自然、食材、インテリア、ファッションなど、さまざまな場面で秋の色彩を取り入れ、季節を感じることができます。どの方法を選んでも、秋の美しい色彩に心癒されることでしょう。ぜひお楽しみください!

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