東洋医学の五行説から食のカラーセラピーを考える

毎日忙しく過ごしていると「なんとなく疲れている気がする」「理由はないのに、気分が晴れない」そんな感覚を抱くことはありませんか?体調が悪いほどではないけれど、どこかすっきりしない。そんなときに無理をして頑張り続けると、心も体も知らないうちに疲れがたまってしまいます。

もし、毎日の食事を少し見直すだけで、心と体をやさしく整えられるとしたら、試してみたくなりませんか?そこでおすすめなのが、東洋医学の「五行説」をもとにした「食のカラーセラピー」です。難しそうに聞こえるかもしれませんが、考え方はとてもシンプル。

今回は、五行説の基本と、色を意識した食の取り入れ方を、やさしくご紹介していきますね。

五行説とは?東洋医学が教えてくれる「自然と体のつながり」

五行説(ごぎょうせつ)とは、東洋医学の土台となる考え方のひとつです。自然界のあらゆるもの、そして私たちの体や心も、「木・火・土・金・水」という5つの性質で捉えます。

五行 イメージ
伸びる・巡る
温かい・活発
安定・育む
整える・手放す
蓄える・休む

 

五行説の大きな特徴は、どれか一つが良い・悪いと決めつけないところです。季節が春夏秋冬と巡るように、私たちの心や体も常に変化していますよね。五行説は、その変化を自然なものとして受け止め「今はどんな状態かな?」と見つめるための考え方なのです。

さらに五行は、体の臓腑や感情、色とも深く結びついています。

五行 臓腑 感情
肝・胆 青・緑
脾・胃

 

イライラしたり、不安になったりするのは、決して悪いことではありません。それは「ここを少し休ませてあげてほしいな」という体からのメッセージなのかもしれませんね。

五行×色でわかる、心と体の状態チェック

五行説では、心と体は切り離せないものと考えます。最近の自分を、こんなふうに振り返ってみませんか?

ちょっとしたことでイライラする

楽しいはずのことが楽しめない

つい考えすぎて疲れてしまう

感情から五行を見てみると、今の状態がやさしく見えてきます。

イライラ・怒りっぽい →「木」が滞り気味

元気が出ない・気分が沈む →「火」が弱り気味

心配しすぎ・考えすぎ →「土」がお疲れ気味

悲しみ・切り替えができない →「金」が弱っている

不安・先が心配 →「水」が不足気味

当てはまるものがあっても「ダメだな」と思わなくて大丈夫です。気づけたこと自体が、すでにセルフケアの第一歩ですね。

食のカラーセラピーとは?五色を意識したやさしい食養生

食のカラーセラピーとは、五行説をもとに、食材の色をヒントに心と体を整える方法です。栄養バランスだけでなく「今の自分に必要な色」を意識するのがポイントになります。

<五色とおすすめ食材>

青・緑(木)

気の巡りを助け、緊張をやわらげます。

ほうれん草、ブロッコリー、春菊、緑茶など。

赤(火)

体を温め、気持ちを明るく。

トマト、赤パプリカ、いちご、小豆など。

黄(土)

消化を助け、心を安定させます。

かぼちゃ、さつまいも、とうもろこしなど。

白(金)

呼吸を整え、気持ちの整理をサポート。

大根、玉ねぎ、白ごま、梨など。

黒(水)

エネルギーを蓄え、回復を助けます。

黒豆、黒ごま、ひじき、きくらげなど。

「全部そろえなきゃ」と思わなくて大丈夫です。今日はこの色を少し意識してみよう、それだけで十分ですよ。

今日からできる、五行ベースの食のカラーセラピー実践法

最後に、すぐに取り入れられる方法をご紹介しますね。

1.感情から色を選んでみる

食事の前に「今日はどんな気分かな?」と自分に問いかけてみましょう。不安を感じたら黒、モヤモヤしたら緑、そんな風に色を選んでみてください。

2.いつもの食事に“少し足す”だけ

特別な料理は必要ありません。「お味噌汁にわかめを入れる」「おやつにさつまいもを選ぶ」それだけでも立派なセルフケアです。

3.ひと言そえると、さらにやさしく

食事の前に、心の中で「今日は◯色をとって、整えます」とつぶやいてみませんか。自分をいたわる時間になりますよ。

まとめ

五行説をもとにした食のカラーセラピーは「変わらなきゃ」と頑張るためのものではありません。今の自分を知り、やさしく整えるための考え方です。

色を意識するだけで、食事は少し特別な時間になります。ぜひ今日の食卓から、できるところから取り入れてみてくださいね。